はじめまして。訪問看護ステーションととのいに所属して4年目になります看護師鈴木(仮名)です。
まずはじめに私の自己紹介をします。私は看護師の国家資格を取得し21年目であり世でいうベテラン域の看護師です。新卒で国立の療養所に勤務しましてその後は特別養護老人ホームやデイサービスなど介護系主に老齢看護に携わってきました。これからの時代高齢社会であり在宅での看護に興味を持ち始め路線を変更し訪問看護師として働き始め7年が経過しました。
私は在宅看護の中でもフットケアに興味がありまして今回は訪問看護でよく実践する足浴の目的・効果・手順などについてお話します。
足浴は足を清潔にする目的であるのはもちろんの事、足の疲れを和らげたり、足先の血流を改善して全身の血行を良くしたり、リラックス効果や安眠快眠効果なども得られると言われています。また全身浴に比べると心臓への負担が軽減され体力の消耗も少ないので高血圧の方や高齢者の方、体力の少ない方などにも適した入浴方法とも言えます。
自宅で行うためにはまず物品の準備が必要ですが自宅にあるものや100円均一などで必要物品は十分に揃えることが可能です。
※足首まで入る大きな洗面器・防水シート(レジャーシートや新聞紙・大きなゴミ袋でも可)・お湯(40℃前後)・かけ湯用のピッチャー(自宅にある洗面器でも可)・タオル・石鹸・保湿剤
- 大きな洗面器にお湯を張り(40℃前後)必要な物品を全て準備しそばに配置します。足にお湯をかけてなじませながら片足ずつゆっくりと浸水し、石鹸を泡立て片足ずつ洗います。特に指の間や付け根は洗い残しがないように丁寧に洗いましょう。
- 両足を洗い終えたらピッチャーのお湯をかけて石鹸を流します。片足ずつバケツから出してタオルで水分をよく拭き取ります。必要であればここで保湿クリームを塗ったり爪切りを行って下さい。
食事の直前や食後すぐは消化不良の原因となる可能性があるため昼間の気温が高い時間帯など体に負担のかかりにくい時間帯を選ぶとよいでしょう。全身浴に比べ身体への負担を軽減できますが血圧の上昇など異変が起こりうる可能性はゼロではありません。足浴後の体調の異変には十分に注意し、脱水状態を予防するための水分補給も忘れずに行いましょう。
アロマオイルを使用しての足浴もおすすめです。
- リラックス・ストレス緩和 ラベンダー・ゼラニウム・イランイラン・フランキンセンス
- 安眠 ラベンダー・ベルガモット・マンダリン 不眠でお悩みの方は寝る30~60分前に足浴を行うのが効果的です。
- 冷え性 ローズマリー・オレンジ・レモン・レモングラス・ゆず
- だるさ・疲労感 ゼラニウム・レモン・ローズマリー・オウシュウアカマツ
- むくみ サイプレス・ジュニパー・ゼラニウム・グレープフルーツ・レモングラス
- 筋肉痛 レモングラス、ジュニパー、マジョラム・ローズマリー
- 生理痛・PMS ラベンダー・ゼラニウム・クラリセージ・イランイラン・ローズ
- 風邪・インフルエンザの予防 ユーカリ・ラディアタ・ティーツリー・ラビンツァラ
- 水虫予防 ティーツリー・パルマローザ・ゼラニウム・レモングラス
ご自分の目的に合わせアロマオイルを選択し使用する際はオイルを1~3滴垂らしてよく混ぜてから足浴を行ってください。
今回は以上になりますが自宅でも気軽に実践できると思いますし、これからの季節寒くなってきますので是非足浴をおすすめいたします。